▽ コンテナ&ハンギングバスケット部門 ▽

【出展者名】金子峻昌
【作品タイトル】水景 〜緑で感じる古き良き面影〜
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【コンセプト】

洋風のブームが一段落した今、また再び和に目が向けられている。

日本人である我々。ふと景色をながめて心が安らぐのは、やはり和なのかもしれない。そこで私は、日本人の生まれ持っている繊細な美の感覚を思い出させるような作品を考えてみた。まずは水。水の雫が淡々と過ぎ行く時間を表し、そして時折乱れる雫のリズム。そこに風でゆらゆらとそよぐモミジの若葉や苔の青さが涼しさと心地良さを感じさせてくれる。さらに、時間ごとに変化する白砂利や水鉢に映る竹やモミジの影もまたおもしろい。

作品の土台となる黒い格子は古びた古民家を、そして螺旋状の竹は民家の裏山にある竹林を。どこかなつかしい里山の風景を想像してみて戴きたい。

限りある小さな空間ではあるが、それぞれの素材(竹・苔・砂利・格子)を見て、そこに美しい日本の風景などをイメージすることによって、和の持つ癒やしを感じ、そして新たな想像力をかき立てて戴けたら幸いです。